日傘を選ぶ基準となる遮光性ですが、効果が信頼できるものを購入するには日本洋傘振興協議会が定めた品質基準を参考にするといいでしょう。日本洋傘振興協議会の品質基準の多くはJIS規格に基づくものです。JIS規格は、日本の産業製品に対する国家規格のことです。規格を設けることによって、製品の統一化や単純化を図り、品質を確保しています。

もちろんJIS規格に基づかない製品がダメというわけではありません。しかし、少ない情報で商品を選ばなくてはいけない消費者にとって、こうした基準の中で作られた製品なら安全・安心に購入できるのも事実です。日傘の遮光性における品質基準で選ぶのなら、「1級遮光(99.99%以上)」と表示されているものがおすすめです。この基準を知らない方は「完全」または「100%」と書かれた遮光傘を選びがちですが、こちらの表示はメーカー独自の基準表示になります。

メーカー独自の日傘がいけないわけではありませんが、その表示の信憑性は確認する必要があるでしょう。また、JIS規格に基づく日傘でも消費者心理に影響することから完全という表示をあえてしている販売店も少なくはありません。その場合は1級遮光の表示も併せて記載しているので確認してみましょう。ただ、日本洋傘振興協議会は販売店に正しい表示をするように注意しています。

消費者側も完全という言葉に影響されず、正しい知識を持って日傘を選ぶようにしましょう。